Daichiです。
先日ジャーナルでご紹介した新規ブランド、ANTHEM A。
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記事の中でさりげなく、“後半へつづく”的な内容を小生意気にも含ませていただきました。
「ANTHEM Aを知るきっかけとなったアイテムがある」と。
それがこちらのアイテムです。


ん?
このレザージャケットがどうかしたのかって?
そう、パッと見はレザージャケットにみえるこちらのアイテム。
なんとコットン100%のスウェット生地なんです。
ANTHEM Aを代表する加工手法、クラック加工を用いてこのようにレザー調に仕上げているのです。
クラックはその名の通りひび割れのことを指すのですが、
衣類ではクラックプリントやクラックレザー、家具ではクラック塗装、ネイルはクラックインクネイルでお馴染みです。
要するにひび割れりゃクラックがつきます。
AHTHEM Aが施しているものはTシャツなどにも使われる、クラックプリントに近い加工方法だと思っています。
クラックプリントだと専用のインクをのせて、職人が経験と感覚で生地を伸ばして割る作業“手割れ”を施すことで、ヴィンテージプリントの風合いを出しています。


クラック加工をすると上の写真のようなひび割れを表現することができます。
※上の写真は加工というよりもただの経年変化です。
そして、今回届いたアイテムのクラック具合がこちら。


左がブラウンカラー、右がオリーブカラー
何かが違いますよね。
なんとなく原理はわかります。
クラックプリントの手法でクラックレザーを表現していると。
しかし、改めてみてもひびの細かさや光沢も違う。
クラック加工だけと言われても納得がいきません。
どんなインクを使ったのか?そもそもインクなのか?
この割れ具合は本当に手割れだけなのか?
光沢はインクに含まれる何かなのか、それとも仕上げに加えたものか?
商品説明には「素材を固めすぎないことと一つ一つ手作業で加工をしている」とだけ記載。
通常は文字のみやイラストのみをプリントして割るのですが、このアイテムは生地全体がクラックしています。
つまり、これを手作業で行うと単純に時間がかかる。
さらにこの細かさですので、繊細さも必要とします。
勝手なイメージですが、職人さんたちが嫌がりそうな加工ですね…。
「ブランドが培ってきた職人との信頼関係を尊重」
職人たちとの関係が深いANTHEM AだからこそOKが出たのかもしれません。
私も知っている加工のはずなのに、実物をみたり、説明を聞くとギリッギリでわからなくなる。
加工の魔術師だ、きっとそうだ。
そのような感じで謎が謎を生んでいる状態ではありますが、このアイテムを着用すると感じるのはまさに新感覚。
話題のもっちゅりんくらい。


デザインベースにはMA-1とパーカー。
レザーブルゾンの重厚的なデザインにもかかわらず、着用すると軽い羽織り物。
着用した感覚ではカーディガンに近いかもしれません。
それくらい軽く柔らかいんです。


ブラウンがレザーに近く、オリーブがオイルドコットンの要素も加わったようなテクスチャです。
落ち着いた雰囲気でも組み込みやすいのはオリーブのように感じます。


なんと言っても前述したとおりカーディガン感覚で羽織れるので、インアウトでレイヤードを楽しめるのがこのアイテムの良いところ。
インナー使いの際は、全体に馴染むというよりも、しっかりと存在感を出しながらも重ね着ができるので、マンネリ化した組み合わせにプラスするだけで印象が大きく変わります。
また、襟はカットオフ仕様で、シャツはもちろん、ハイネックのアイテムとも抜群に相性が良くなっています。
これほどレイヤード映えするアイテムも珍しい…




袖を2枚袖設計にすることでブルゾンとしての立体構造を保っています。
そういったところで重厚的にみえ、なのに中に着込むことができる。
痒いところに手が届きまくった仕様です。


前立てや裾など随所に散りばめられたカットオフ。
リブは長めに設定し、編みのテンションを甘くしているので抜け感とアクセントのバランスが良いんです。


でね。
こんなにも魅力が詰まったアイテムですが、一番の決め手になったのは、展示会にお邪魔した際にデザイナー自身が着ていたことなんです。
以前製作されたクラックシリーズをアウターの中に忍ばせていて、さらに結構な頻度で着回したであろうこなれた風合いがとても良かった。
ただでさえ風合いが良いアイテムなのに、割れが大きくなっていたり、少し欠けていたり。
でもレザー調はしっかりと残っている。
どのようにして着用していたのか尋ねたところ
「普通に着回して洗濯をした。」
とのこと。
この“普通に”が大事です。
気を遣うことなく、ただただ日常的に着回して洗うだけでいい。
レザーだとどうしても管理に気を配らなければいけないときがありますが、このアイテムにはそれがない。
自分のマスターピースになるものの多くは、こういった肩肘を張らないアイテムです。
当然、私の分もオーダーしました。
すでに購入済みですので、もう少し気温が落ち着いたら着用し、変化と愛を店頭でお伝えする予定です。
洗濯表記は手洗いを推奨していますが、私は“普通に”洗濯機で洗おうと思っています。
※洗濯は自己責任ですので、心配であれば手洗いが間違いないです。

昔、レザーをインナーとして着たいと思い、薄いラムレザージャケットを購入しました。
コートの中に忍ばせたり、デニムのカバーオールの中に忍ばせたり。
脇にベンチレーションがあるものを購入しましたが、それでもやっぱり蒸れてしまい、結局アウターとして使用していました。
ただ、アウターにするには肌寒く(極薄レザーでしたので)、年間使用頻度が極端に少なくなってしまい、気がつけばタンスの肥やしに…。
レザーはもちろん大好きですが、もっと気軽にレザーの重さを組み入れられないものか。
そう切に願ったことはありませんか?
その願望を叶えてくれるのがこのアイテムですよ、きっと。
それでは、店頭にてお待ちしております。
投稿者|Daichi

