Daichiです。
ヤもしくはク、どちらかを「◯」で隠せばお縄を頂戴されるような物騒なタイトルですが、物凄く健全なジャーナルかつお店ですのでご安心ください。
それではこちらの商品をご紹介させてください。
他にも同素材のアイテムがございますので、下のリンクからご覧いただけます。
ヤクは偶蹄目ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類(ウシ族)であり、チベット高原やカシミール地方、中国やネパールなどの山岳地帯、標高4000~6000mの場所に生息。
この文章でどんな姿かなんて想像しがたいですよね。


フリーの画像素材から参照しております。
私も生でヤクを見たことがないので合っているのかわかりませんが、こんな感じらしいです。
アメリカバイソンのような太骨格ですね。
水牛にも似ている様な。
標高が高い寒冷地に生息しているから”空にもっとも近い繊維”と呼ばれているヤク繊維。
素敵なキャッチフレーズですね。
こういうワードを発言した第一人者とお会いしてみたいものです。
いや、お会いしても話すことがなくモジモジしてしまうので、やっぱりお会いしたくないです。
ヤク毛の採取方法はコーミングです。
クシや熊手のようなもので産毛のみを採取します。
羊のように刈り取るのではなく、細くて長い産毛のみをすきとる方法はカシミヤと一緒ですね。
カットをすると断面ができるため、肌に当たった際にチクチクっと感じます。
チクっと感じる毛の太さは28~30ミクロン以上といわれており、
通常のウールで30~40ミクロン程度。
モヘア / 30~50
キッドモヘア / 24~35
アルパカ / 23~27
ロイヤルアルパカ / 18~20
メリノウールで17~25
カシミヤで14~16(ベビーは13.5~15)
そしてヤクが14~19程度です。
カシミヤと遜色ない毛の細さと柔らかさです。
無論、毛が細いだけで繊維の良し悪しを決めるというのはどうかとも思うので、一つの基準としてご覧いただきたいです。
上記のように細いうえにコーミング採取のため非常に滑らかな肌触りです。
そしてヤクは日常着での使用に非常に適した毛糸だといわれており、その理由がこちら。
1、保温性が高い
2、通気性が高く中が蒸れない
3、耐久性が高く、毛玉になりにくい
4、消臭効果が高い
5、ヌメ感があり肌触りが良い
1〜3はカシミアとウールを凌ぐ効果です。
消臭効果はウールと同等、毛の細さはカシミアと同等。
個人的には非常に優秀でデメリットが希少性による価格と虫食いくらいかと思っていましたが、ネット情報では他にもデメリットがあるのだとか。
以下、ネットによるデメリットです。
1、暑い
これはもうメリットです。
秋冬ニットが寒かったら死活問題です。
2、値が張る
希少性が高い分お値段は張ります。が、昨今のカシミアより安いです。
3、薄くて弱い
ブランド、メーカーによります。
価格を下げるために薄手の編み地に起毛加工をしたことからそういう印象になったのかと。
毛の中でならむしろ耐久性は高いです。
4、知名度が低い
それは我々の問題です。知名度が高まるよう販売と仕入れを頑張ります。
まぁ、需要があっても手にいれることが困難なのですが。
5、洗濯ができない
動物性繊維です。
クリーニングまたはぬるま湯で手洗いでご対応ください。
メリットを追加するのであれば、デメリットが薄いということかもしれません。
そんなヤクをふんだんに使用したアイテムが今回SEEALLから届いたアイテムです。
カラーによって配分が異なります。
まずはBLACKから。

ブラックカラーはヤク100%で双糸。
100%の時点で贅沢ですが、糸が2本取りに加えスムース編み。
スムース編みはゴム編みを裏合わせで編んでいるため、通常の平編みに比べ肉厚な編み地にもなります。
どういうことか。
説明のためにわかりやすい写真をご用意しました。
それがこちらです。

そうです。
私が描いた絵(作品)です。
いずれは個展を開こうと思っています。
ざっくり説明するとリブ編みを互い違いに合わせたのがスムース編みで、ダブルリブとも呼ばれています。(私はインターロックと呼んでいます。響きがかっこいいからです。)
つまりは双糸(糸2本取り)にスムース編みで、糸の量を多く使用した贅沢かつ肉厚で伸縮性の高い編み地ということになります。
軽くて柔らかなヤクですが、ここまでくるとしっかりと重量を感じますし、先ほどのデメリットである”暑すぎる”現象が起こるかもしれません。
このアイテムがどれほど贅沢なのか。
伝わりましたら幸いです。
お次はMELANGEです。

メランジカラーはメリヤス編みで2種類の毛糸、ヤクとメリノウールで製作されています。
配合率はヤク80%、メリノ16%、ポリウレタン4% です。
もう、ほぼヤクです。
合わせたのがメリノ糸でその2種を結合するためのポリウレタン。
メリノを合わせたのはメランジカラー特有の奥行きを出すためかな?と個人的には考えております。
というのもこちらのメランジカラーは無染色の糸を使用しているので、ヤクの原毛だけでは思い通りの色が出なかったのでメリノ糸を加えたのではないか?と憶測に限りなく近い仮説をたてました。
間違えていたら申し訳ございません。
とりわけこちらのカラーもかなりの贅沢仕様です。
無染色の糸は脱色・染色工程のダメージがないためより柔らかく軽い糸となり、天然の風合いと奥行きのあるカラーを堪能いただけます。
ヤクの毛は一頭一色ではない(何色か交わっている)ので、色を合わせて揃えることの労力を考えると染色よりも時間を要してしまいます。
つまりは人件費がかかってしまうと。
いかがでしょうか。
メランジカラーもヤク100%ではなくとも十分に贅沢ニットアイテムです。
前半にちらっと記述したリンキングも私の華麗なる作品(絵)でご説明しようとも思っておりましたが、リンキングマシンが非常に複雑で簡単に描くことが出来そうもないので、このことについては作品(絵)に時間をかけた後、改めてジャーナルの別記事に記載いたします。















どんな贅沢糸でもデザインやパターンが良くなければ宝の持ち腐れ。
そこはさすがのSEEALLです。
体型を問わないパターンとサイジング。
不思議なことに大柄な方が着ても、小柄な方が着ても違和感がないサイジングなんです。
ワイドな身幅に対して着丈は短め。
袖丈はやや長くとられていますが、フィンガーホールに指をいれることで長さを感じない。
どなたにでもお勧めしたい一着です。
ほぼヤク。
約ヤク。
ヤク100。
ヤフオク。
虫食いにだけは気をつけたいですね。
それではご来店お待ちしております。
投稿者|Daichi

